12月 22, 2012

フィルムでしか撮れなくなってる話

Posted in scrible tagged , , , @ 13:21 by R_tungsten

silent corridor

 数年前までは、フィルムもデジタルもどっちも良いとこあるんだから、どっちも同じぐらいの頻度で使っていきたいよね、とか言っていたんである。それがいまや家にはデジカメが一台もない有様である。時々携帯で撮る以外は100%フィルムしか使っていない。
 なんでか、と問われると、それは単に「楽しいから」である。

 フィルムの方が画質が良いからじゃ?と言うとこれは最早そうとは言い切れない。たしかに写ルンですで撮っても、その辺のコンデジよりは画質は良い。……が、上限に目を向けると中判のデジバックやスキャナカメラは、どこまでも画質が良い。135mmとAPS-Cサイズのセンサーを持つミラーレスなら、どっこいなんではー?と思う。
 フィルムは味があるから良いんじゃないか?と言うとこれもよく分からない。たしかにデジタルとは違う特性の画質になりやすいが、高性能フィルムはデジタルっぽい写りだし、デジタルだってフィルムっぽく加工するのはそれほど難しい事じゃない。と言うか味があると言う表現は劣っていることの婉曲表現ではなかろーか。そりゃ、曲解かもしれないが馬鹿にしてると思わない事もない。

 そもそも写真を画質で語るようになったら、たぶん色々と「終わり」である。

DO IT

 古いカメラの操作が楽しいからじゃ?と言うと、これはちょっと否定しにくい(笑)。
 こいつ、バネとゼンマイで動いてるんだぜ!と思うと、一応男の子(だった現おっさん)なのでときめく。そういうのが男の子は好きなんである。ほっとけ。
 現代の全自動は楽過ぎて、写真が上手くなるとかそういう感覚が希薄である。いやまあ、全自動と熟練の手動で、同じ写真が撮れるなら、全自動である方が断然有利なのは認める。認めるが、そこに在る達成感には大きな差があるだろう。
 いろいろフィルムを選ぶ楽しみがあるからでは?と言うのは、部分的に否定である。何を選んでもプリントの調整で、割と全部同じ絵作りに出来る。とは言え、こういうプリントにはし易いからコレを使うね!と言う楽しみはある。が、コレじゃなきゃダメだ!と言うのはない。極端な話、何でも良い。現像とプリントを工夫してイメージに近づける方が、フィルムを選ぶより何倍も楽しい。
 現像をわくわくしながら待つのが良いのでは?と言うと、これは全然違う。出来るだけ早く見たくて自分で現像してしまうぐらいである。が、わくわくするのは認める。リールからネガを取り出すときが、今は一番わくわくする。

waste yellow

 フィルム写真には、撮影、現像、プリント、全部手を使って物を動かす過程がある。最初にも書いたけれど、その過程が楽しいからフィルムを使っているんだろうな、と言うのが今のところメインの理由である。デジタルは過程が少ないから、撮ろうという気にならない。 利便性と趣味性は排他仕様なのだなぁ、と思う。
 もう一つには、デジタル写真を撮っていた頃の、写真がつまらなくなってしまった記憶を思い出したくないから、と言うのもあるかも知れない。実際携帯で撮るにしても、なんだか不安で堪らないのである。恐い、と言ってしまうと過言になるが、なんだか触りたくない。

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2件のコメント »

  1. Sugata said,

    こんばんは。
    最近フィルムを始めた者です。
    初めての現像はこちらのブログを参考にさせて頂いて
    自家現像しました。
    以来モノクロは常に自家現像です。
    とても参考になりました。ありがとうございました。

    • R_tungsten said,

      >Sutagataさん

      嬉しいコメントをありがとうございます。
      そしてようこそ、深遠な世界の「入り口」へ(笑)
      末永く楽しんでください。


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