9月 16, 2012

トンネル効果の話

Posted in scrible tagged , , , @ 12:49 by R_tungsten

the end of fall

 トンネル効果、と言う言葉がある。不確定性原理で越えられないはずのエネルギー障壁を越える話、ではない(※分かりにくすぎるジョーク
 いつの頃から生まれた言葉かは定かではないが、要するに「周辺光量落ち」をポジティブに捉えた時に使う言葉である。周辺光量落ちとはなんぞ、と言うと、画面の四隅が暗くなるアレである(本記事の写真参照)。

 なんで四隅が暗くなるんじゃ、と言うとこれは、レンズの設計が「微妙」だから、である。
 レンズを通過して焦点を結んだ画像は本来円形である(イメージサークルとか言う)が、写真ではこれを適当に四角く切り取っている。通常の用途ならば、この切り取る範囲全てが、いかなる撮影状況であっても明確に記録されなければならない。が、ちょっと色々あって(※盛大な説明の省略)、特に開放付近の絞りで、周辺部まで充分光が行き渡らないことがある。要するに、レンズが撮影条件に追いつけなかった、と言う事。従って周辺光量落ちは、本来はレンズの欠点である。

a off-street cafe

 の、はずだったのだが、近年ではトイカメラ(やトイデジ)のブームもあり、「これはこれでなんかいいんじゃね?」と言う風潮になっている。ミラーレス機などでは、本体の現像機能の中に「トイカメラモード」なる「あえて周辺光量が落ちたみたいに仕上げる」モードまで存在する。レンズ前に装着して「トンネル効果」を演出するフィルター的なものもある(※ってかそれって厳密にはトンネル効果じゃなくて、ただのケラレやん、と思うが、あまり気にしないらしい)。おっさん、おじいさんたちにとってはよく分からない世の中になったものである。「周辺光量落ちてんじゃんプギャー」と言う時代はどっかへ行ってしまったのだ。

向こう2

 ところで、高校生の頃の愛機、TC-1は写りは素晴らしいが周辺光量落ちのあるカメラであった。しかし空を撮ると良い感じに空がアンダーになって綺麗な青になった。そんな思い出があるので、僕は周辺光量落ちにそこまで目くじら立てるおっさんではない。ではないが、イタズラに周辺光量落ちを重宝する風潮には、やはり取り残されているのだなーと思う。しょーもないレンズを使ってるので必然的に出ちゃいますけど、でもこれも見返してみれば雰囲気あるでしょ、までは分かるが、このカメラはトンネル効果がキツく出るのよ!ひゃっほぅ!と言うのは理解は出来るが共感出来ない。
 それが本当に撮りたい写真なのか、単にその効果を試したいのか、よく考えた上で、選択しなけりゃならんのじゃなかろーか。と、これは自戒を含んで思うのです。

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