6月 18, 2012

自家現像を始める話(3) 用意するもの―道具編

Posted in scrible tagged , , , , , @ 13:02 by R_tungsten

Snap at Yokohama #3

 さて、自家現像の用意を続けましょう。今回は道具編です。
 ところで、現像と言うと、「暗室が必要だ!」と思う方が居るかもしれませんが、プリントしないで現像だけなら暗室は要りません。と言うのも、フィルムが入ってるパトローネはそもそも小さい暗室だし、現像タンクの中も暗室なので、フィルムをパトローネからタンクへ移動する時だけ、ダークバックの中で遮光してしまえば充分だからです。ご安心をー。
 では現像に使用する特徴的な道具から見て行きましょう。

 ・現像タンク(※必須)
 言わずもがなですが、この中で現像から定着までを行います。フィルムを入れるための大きな蓋と、その上に薬液を入れるための小さな蓋がついていて、小さな蓋を開けても中に光が入らないようになっております。
 処理するフィルムの量で幾つか種類がありますが、とりあえず1本用で充分です。その場合には135用と120用がありますが、よく使う方を選べば良いでしょう。ちなみに120用なら135が2本同時に出来るので、お得かもしれません。大体2000~3000円ぐらいで売ってます。
 プラスチックで出来ているものと、金属で出来ているものがありますが、外から温度を調節し易いので金属の方がオススメです。
 蓋が樹脂製の物がメジャーですが、経年劣化で光が漏れるようになるようです。消耗品と思って諦めましょう(笑)。

 ・リール(※必須)
 現像タンクの中へフィルムを入れる際、こいつにフィルムを巻きつけます。巻きつけたフィルムがぴったりくっつかないように、ぐるぐる蚊取線香のように金属が巻かれており、その間にフィルムを通すようになっております。120用と135用、加えて大きさが調節出来る兼用のものがあります。半自動的に巻き上げられる便利なものもありますが、とりあえず自分で巻くタイプのもので良いでしょう。2000~3000円くらいで売ってます。
 タンクとリールはセットで売っているものもありますので、お財布と相談して買いましょう。またバラバラに買うときは同じメーカーの物を組み合わせるようにしましょう。

 ・フィルムピッカー(※必須)
 パトローネの中からフィルムのベロを出すのに必要な道具です。スワップ用に持っている人はそのまま使いまわせてラッキーです。
 現像以外でもなんだかんだでフィルムのベロを出す機会は多いので1つ持っておいて損はないでしょう。1000円ぐらいです。

 ・ダークバッグ
 光を通さない布で出来た小さな袋です。前述のように、パトローネから取り出したフィルムをリールに巻くときに使います。それほど大きくなくても充分ですが、あまり小さいと作業がし難いので、大きさをよく見て買いましょう。ちなみに中には現像タンク、その蓋、リール、フィルム、ハサミを最低でも入れますので参考までに。5000円ぐらいです。家に暗室がある人は必要ありません(笑)。

 ・ビーカー
 薬液を作ったり、現像タンクへ入れたりするときに使います。1本現像するだけなら、1L用のビーカーで充分だと思います。現像液用、停止液用、定着液用の最低3つ買っておきましょう。本当は温度の管理のし易さから、金属製かガラス製を買いたいところですが、お高いのでとりあえずプラスチック製でも大丈夫です。1つあたり数百円です。

 ・メスシリンダー(※必須)
 ビーカーにもメモリは付いていますが、あまり精確ではないので最低1つ買っておきましょう。1本現像するなら300mLぐらいの大きさだと、汎用性があると思います。プラスチック製で良いです。だいたい1000円ぐらいです。

 ・遮光ビン
 作った現像液を保存するのに使います。1L用が1つあれば充分です。ちなみに現像液は酸素に触れていると劣化するので出来るだけ触れないように、中に入れる液量にあわせて容積を変えられる蛇腹のタイプがありますが、お高いので普通の奴でも大丈夫です。数百円です。

 ・温度計(※必須)
 現像時に薬液の温度を測るのに使います。20℃前後が測れれば充分です。2℃ずれるだけでも現像時間が変わるので絶対に必要ですが、別に100均の奴で良いです。

 ・攪拌棒
 割り箸でも良いです。が、雰囲気が出るので1本買っておきましょう(笑)。現像液を作る時に使います。

 ・タイマー
 現像時間を計るのに使います。100均のキッチンタイマーで良いです。が、カウントアップ出来る奴の方が便利なので良く見て買いましょう。現像中に電池が切れるとテンパること必至なので、電池は交換しておきましょう。

 ・フィルムクリップ
 フィルムを乾燥させるときに使います。ある程度の重みがあり、乾燥後にフィルムがカールするのを防いでくれたりします。別に洗濯ばさみを改造しても作れますが、雰囲気が出るのd(略。1セット(上下2つ)あれば充分です。500円ぐらいかな。
 ちなみに乾燥する場所はお風呂場が最適です。浴室乾燥が付いているとモアベター。クリップをつるす場所を作っておきましょう。

 ・フィルムシート
 現像後のフィルムを保存する為のシートです。
 DPE店に出せば自動的についてくるので忘れがちですが、これがないと保管に困ります。120用、135用があるので使う方を買っておきましょう。
 別に、長巻のままでいいや、と言う方は不要です。

 ・ブロア
 え?家にありますよね?

 ・フィルムスキャナ
 はい。ここで一番の難関フィルムスキャナ。フィルムをパソコンに取り込む為に使います。別にプリントするから要らないよ、と言う人もいるかも知れませんが、早くみたいし、デジタルデータにしておきたい、と言う人のほうが多いと思うのでここに含めておきます。
 大きく分けて3種類あります。

 1.とりあえず取り込めればいいやと言う人向けのおもちゃのごとき機種
 2.絵とか文字とか紙媒体を取り込みたかっただけなんだけど、なんかフィルムも読み込めるようになってたわー、と言うフラッドヘッドタイプ
 3.フィルムスキャン専用機

 ちなみに順に高くなります(笑)
 まず1について。機種にもよりますが、画面の端を容赦なくトリミングしてくるものが多いので個人的には却下です。1コマごとに自分で取り込み枠を移動させないといけなかったりと、取り回しも微妙です。ただ場所は取らないので、そんなに頻繁に取り込まないよ、気に入った奴はプリントしちゃうし、ちょっと確認できればいいや、と言う人ならアリなのかも?5000円ぐらいからあります。
 さて2。こいつは絵とかを取り込む為のタイプで、ご家庭に1台はある奴です。が、ある程度上位タイプでないとフィルムのスキャンには対応していなかったりします。で、上位タイプはそれなりに大きいので場所を取ります。ちなみに135から4×5まで取り込めるタイプとかもあるようです。
 フラッドヘッドタイプの宿命は、構造上「フィルム面にピントが微妙に合わない」と言う事ですが、取り込んだ画像を作品にしないなら問題はないでしょう。だいたい4~5万円ぐらいです。ちなみにわたくし、近くのハード○フに、Canon 9900Fが5000円ぐらいで落ちていたので拾ってきました。それなりに使えます。
 3については……まぁ候補にならないんじゃないかな、うへえ。

 ・その他
 フィルムをパトローネから取り出すとき、ハサミはあった方がいいと思いますが、まあ家にあるでしょうし、実は手で引きちぎれるので別に良いです。
 洗いカゴと水きり用のバッドは食器とは別に専用の物を買っておきましょう。100均ので良いです。バッドは現像する際に温度を保持する為に便利なので、自宅のシンクの中に収まるぐらいの大きさを買っておきましょう。
 現像用のノートはあった方が良いと思います。条件を記録しておくと再現性が取り易いのと、何より雰囲気がd(略

 さてこんなものでしょうか。スキャナまで合わせると全部で3万円ぐらいになるでしょうか。ただ、しばらくは同じ道具で大丈夫ですので、先行投資さえしてしまえば、現像すればするほど、元は取れる、と言う事になります。ポイントは「あまりスキャナで悩まない」事です。どうせ必要なコマは焼くしかないので、こだわってもムダでしょう。

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