6月 10, 2012

シャープカットフィルターの話

Posted in scrible tagged , , , @ 12:54 by R_tungsten

abandoned crown

 シャープカットフィルター(ロングパスフィルター)、という物がある。
 フィルターと言うと、どうにも最近はアートフィルター(デジカメの現像処理の一種)が思い浮かぶがそうではない。レンズのさきっぽに付けるアレのことである。
 よく使われるものだと、光量を減らすNDフィルターであるとか、反射光を減らすPLフィルターとかがある。シャープカットフィルターとは、黒白写真用の「短い波長の光を減らす」フィルターのことである。

 ところで光、という物には波長、がある。めんどうなので可視光の場合は色、と言い換えても良い。短い方から紫、藍、青、緑、黄、橙、赤とまぁ日本語だと七色となる。可視光より短いと紫外線、長いと赤外線、である。シャープカットフィルターはこの波長の短い方の色をカットするわけ、なんである。
 なんでそんなことをするのか、と言うと、モノクロフィルムは短波長側で感度が高いからである。現代では紫から赤まで、一応感光するようになっているが(※パンクロマチック、とか言う)、かつては青側しか反応しなかった……らしい。

mermaid in the sky

 さて、最も効果が分かり易いのは青空である。モノクロで空を撮ると、青に反応しすぎて白っぽくなってしまいやすい。そこで、青側の光をカットすることで、黒っぽくするわけである。場合によってはシャープカットフィルターを使ったほうが自然な仕上がりになるようだ。
 加えて、全体のコントラストが高くなり、硬調になる。シャープカットフィルターには「硬調用」とか「超硬調用」とかと表記されている事もある。さらに、波長の長い側だけで写真を作るので、遠景がよりはっきりする。

rose garden 3

 シャープカットフィルターには、どの程度の短波長からカットするか、で幾つか種類がある。最も使われるのは黄色より短い光を減ずるフィルター(Y)で、オレンジ(YA2)、赤(R)、と順に長波長側もカットするようになる。赤だと空が真っ黒になり、極端に硬調になるので非現実的な感じになる(※ちなみに作例は全て赤フィルターです)。当然光をカットしているわけだから、露出はオーバー側に補正する必要がある。TTLの場合はフィルターを通した光の量を測っているので、とりあえずそのままでOKである。とは言え被写体の色によって多少の補正を要する。
 被写体によるけれど、個人的に硬調なモノクロが好きなのでYA2ぐらいを常用でも良いかなーなんて思ったり。焼くとき少し悩むかも知れないけど(笑)

 ※この間壊れたRTSIIは底部を分解して部品を一個引っこ抜いたら、電子式シャッター復活しましt……なにやってるんだろう、俺。

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