2月 8, 2012

露出再考

Posted in scrible tagged , , , @ 13:17 by R_tungsten

りこふれさん

 もしかすると恥ずかしい話なのだが、露出と言うのは「主たる被写体を適正露出にすること」だと思っていた。今回は、それって実は違うんじゃね?というお話。

 ところで18%グレーという色がある。
 露出を制御する際、基準となる光は2種類ある。入射光と反射光である。入射光、と言うのはその場に降り注いでいる光であり、反射光と言うのは入射光を物体が反射した光である。入射光式露出計は入射光を測り、反射光式露出計は反射光を測る、まあ当たり前の話である。
 反射光は色によって変化する。黒ければ光は吸収されて反射光は減るし、逆に白ければ光はほとんどが反射される。18%グレーと言うのは、平均反射率の色、要するに、あらゆる色の反射率を平均した、ちょうど真ん中らへんの色のことである。
 反射光式露出計を用いて18%グレーを測光すれば、だいたい普通の色を持ってる物体は適正露出、フィルムのラチチュードの真ん中に入って、ちゃんと写真として記録できるよ、と言うのが反射光を用いた露出の仕組みである。
 だから主たる被写体が平均反射率であるのならば(※ほとんど全ての場合はそうである)、普通に18%グレーを測光して撮れば、主たる被写体は適正露出となる。

 ……しかし写真全体が主たる被写体と完全に同じ、平均反射率となっていることがあるだろうか?いや、そんなことはありえない。

フォコマート先生かっこいい

 幸いなことに、世界は色に満ちている。あるいは多様な階調の光と影に満ちている。であるからして、コマ全体が全く同じ反射率である、なんてことはない。主たる被写体の中からだって、ディープシャドウから中間調、ハイライトまで、あらゆる強さの光が反射されている。

 問題は、そのあらゆる強さの光の、一体どこが写真の中で中間調になるのか、そして、どこまでがラチチュードの中に収まるのか、と言うことである。

 主たる被写体のある部分を適正にしたとき、写真の他の部分はどこまでがディテールの残った写真になるのか、露出を決める時には意識しなければいけないのではなかろうか。主たる被写体を適正にするのではない。コマの隅から隅の、ラチチュードの全てを使い切って光の濃淡をラチチュードの中に捕らえる、たぶんこれが露出なのである。

 写真の縦横はフレーミングが決める。奥行きは被写界深度が決める。そして収めるべき光の強さを露出が決める。露出とは光の強さに基づいて世界を切り取る、第4の次元なのかも知れぬ。

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