1月 28, 2012

テスト撮影に行こう

Posted in scrible tagged , @ 07:57 by R_tungsten

in a car

 休日であった。諸事情あって、何故か平日が休みになっていた。前日はちらっと雪が降ったりして、厳しい冷え込みであったが、その日は快晴、少し暖かいぐらいであった。
 部屋でぽへーっとしていたら、机の上のIIIf姫(※注:まだ良く分からないが、彼女はやはり彼女であり、わがまま分を若干以上に含んでいるので、敬意を込めて「姫」と呼んでいるが、正直きもちわるい)が、コチラを見つめていた。

 姫「いつになったら、わたくしを外へ連れ出してくれるのかしら?この数日間、夜な夜な空シャッターを切ったり、フィルムを入れては出し、入れては出しして、ニヤニヤしているばかりで、1枚も撮っていないじゃない気持ち悪い」
 R「そうは言われましても姫、お蔭様でヘタをすると現像代が払えない生活を強いられているんですが……」
 姫「自分で行った決定を後悔するなんて無様の極みとしか言えないわ気持ち悪い。ハッセル嬢のときは、その日のうちに2ロール撮り切った挙句、閉店間際のDPEで無理を言ってその日の内に現像、プリントまでして貰い、あまつさえ友人と飲酒している最中にプリントを受け取る為に中座した癖に?」
 R「変な黒歴史をつまびらかにされた!?」
 姫「保証期間内に最低でも1ロール撮り切って確認する、さもないとわたくしが機嫌を損ねていることを知らないまま貴方は時間を無為に過ごすことになるかも知れないのではなくて?」
 R「……いい天気だなぁ」

 そんなわけで行って来ましたよ、テスト撮影。
 中古カメラにもお店によって色々違いはあるものの、委託販売でない限り保証というのはあるんである。1週間以内に不具合が見つかったら返品可能、ぐらいのところが多いのかな。ちなみに今回IIIfは1ヶ月、Elmar5cmF3.5は2週間の保証期間であった。わたくし、普段は大抵その日のうちか次の日ぐらいには1ロール撮り切ってしまうことにしております。まぁ光線漏れとかあったら流石にイヤだものね。Exaktaは安すぎて返品する気にもならなかったのでまだ我が家に居ますが(笑)。

iced tulip

 中古カメラに限らず、新しいカメラを手に入れた際には、必ずテスト撮影をするのがオススメである。どの程度の写真なら撮れるのか把握してしまうことで、その後、出来上がりを想像し易くなる。その為にはテスト撮影時に最低限やっておきたいこと、というのをあらかじめ頭に入れておく必要がある。
 というわけで、テスト撮影をする際の私的注意点メモ。

 1.動作は常にスムーズか?
 常日頃からそうかも知れませんが、シャッター音を良く聞くこと。特に低速で切る度に違う音がしないか、などチェック。他には巻き上げが最初から最後まで変わらない感覚で行えるか、なども注意。設計の古いカメラだと、最初と最後でかなり感覚が違う(※大抵だんだん重くなる)ことがあります。変わったからといって支障はありませんが、作品撮りの時に慌てないように、ということ。ちなみに今回、巻上げが上手くいってなかったのか、時々レリーズが下りない、という恐ろしい事態が発生しましたが、使ってるうちにカメラが馴染んだのか、僕が馴染んだのか、普通に使えるようになりました。……こええ。

 2.ピントが合わせ難いシーンはあるか?
 暗所、逆光でファインダーがどの程度見難くなるのかチェック。今回はRFなので特に二重像の見え方に注意してました。うちの姫はバルナックにしてはやけにくっきりしておりますので、特に問題なしのようです。ただ、カメラが冷えてると、目を近づけた時にファインダーが曇って見えなくなることはあった(笑)。
 姫「その汚らしい顔をわたくしに近づけないでくださる?」R「どうすればいいんだよ!?」

 3.レンズの耐性チェック
 ここが一番気にかかるところで、テスト用に被写体を選ぶ必要があります。テスト撮影の時は「写真を撮ろう」というより「写真が撮れるか試そう」という気持ちが強いのであまり気になりませんが、「写真を撮ろう」と思ってしまうと、被写体を自由に選べなくて割りとストレスかも知れませぬ。まぁ1ロールなので付き合ってあげましょう。
 さて、耐性とはなんぞ?というと、要するに「逆光ではどの程度フレア、ハレーションが出るのか」、「絞り開放ではどの程度描写が破綻するのか」ということ。別に物理的な耐性のことではありませぬ。古い設計のレンズでは逆光で使い物にならないこともありますし、【前項の収差】でボケ方がヤバイ、ということもありますので、色々と試してみる訳ですね。
 というわけで1ロール中に何コマかは、敢えて逆光のシーンを撮っておきます。Elmar5cmF3.5はもしかすると所有している中で最も逆光に弱いかもしれません(※たぶんノンコーティング時代の個体だと思います、念の為)。なんか画面の端に虹とか出たし(笑)。
 で、絞りも色々と変えて撮っておく、と。敢えて暗めの場所で絞り開放で何枚か。背景が煩雑なシーンで開放付近。直線が多いシーンで開放付近と絞り込んで……など幾つかバリエーションを作ります。

under the wheel

stopped equipment

 Elmar5cmF3.5は開放付近では描写甘々です。スイート、じゃなくて破綻気味。非点収差のぐるぐるボケも顕著です(チューリップの写真参照)。個人的にはキライじゃないですが、使い込んでみないと上手いこと利用出来るか未知数です。F9ぐらい(※そういえば絞りの値も今の倍数系列とは違うんですね、頭混乱するw)からはカリカリになるっぽい。4.5~9ぐらいが一番美味しいF値なのかな。写りは割りと素朴な感じ。モノクロだとさらに魅力が発揮出来るかも知れません。

 4.現像を受け取ったその後に
 まずはネガをチェックしてみましょう。パーフォレーションの辺りに光が漏れこんで露光していないか、コマの間隔は均一か、なんかを見てみます。巻き上げに問題があると、コマの間隔はバラバラ、酷いと被ります。今回は光線漏れ、巻き上げ共にOK。Exaktaの時は両方酷かった……でもお安いので返品する気にもならず以下略。
 その後にプリントやデータをチェック。撮った時の自分の想像と出来上がりを摺り合わせてみます。テスト撮影ですから、結構想像とかけ離れていることもありますが、それはそれで次から生かせば良いのです。大切なのは摺り合せてみる、という作業そのもの。新しいカメラがどんな個性を持っているのか、よく知るチャンスになります。そしてそれが分かればこれから作りたい新しいイメージも湧いて来たりするものです。

 とりあえず、普通に撮れることは分かったんですが、来月の終わりまでは撮るペースを抑えつつ、ゆるーく楽しもうかと……。あ、でも空シャッターは毎夜切ってますきもちわるい。

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