1月 26, 2012

パララックスの話

Posted in scrible tagged , , , @ 12:13 by R_tungsten

after dream

 パララックスの話をしよう。
 SLRはレンズに入った光をミラーで曲げたのち、ファインダーへそのまま通しているので、見た範囲がそのままフィルムに露光される(※現実には「視野率」というものがあるので微妙にファインダー像はトリミングされているのだがその話は少し後でしよう)。ところが、それ以外、コンパクトカメラや、RF、DLRは撮影に使うレンズとファインダーのレンズが別になっているので、若干ズレてしまう。これをパララックス、と呼ぶ。
 パララックスは被写体までの距離が近いほど大きくなる。逆に遠景ではほとんど気にならない程度まで小さくなる。

 パララックスの何が問題なのか、というと、ファインダーでは見えていなかったのに、写真にすると無駄なモノが入り込んでしまう、という点である。中学生時代、パララックスの中によく写り込む級友が居て、私、彼に「パララックス」というあだ名を付けた事があります(酷。
 フレーミングする、というのは無駄なものを切り捨てる、という意味もあるので、パララックスさんが大きいと色々悩ましかったりするわけですね。

 さて、そういうわけでパララックスをどうにかする為に、先人は色々な工夫をしてきたわけです。例えば、撮影レンズのすぐ上にファインダーレンズを設けることで、とりあえず左右のパララックスをなくしてみたり、後期のRFでは撮影距離に応じてブライトフレームを移動させる仕組みをくっつけてみたり。あるいはファインダー内に近接撮影時のパララックス補正用の枠を書き込んでみたり。
 まあ最終的には視野率100%のSLRを作ることでパララックスをなくしてしまったわけなんです。視野率、とはファインダー像と写真の差がどんぐらいなのか、を表す数値で、これが100%なら写真になる範囲が全部ファインダーに写ってますよ、ということ。フラグシップ機以外は90%中盤ぐらいがメジャーだったようです。ちなみに視野率100%で有名なのはNikonのFから始まるF一桁台ですよね。

 現代ではデジカメの背面液晶が大体そのまま写真になるので、今となってはパララックスなんて懐かしい昔のこと。しかし、フィルムカメラ界、とくにクラカメ界では、今でも時々話題に上るものなのです。例えば、人物を撮る時に「目線は切りたいけど、口ぐらいは写したい」というシーンで特に気にかかるのです。

Ikonta35 with monjack

Why didn't they hold hands?

 視野率100%のSLRなら、例え近距離撮影でも心に余裕を持って、「見えてる通りでいいんだろ?(ホジ」なんて思えますが、NATURAとかのコンパクトカメラだと、「えーっと撮影レンズの方が下なんだから、ファインダーでは目線がちょい入るぐらいでちょうど良い?」なんて、微妙に補正をかけねばなりません。とは言え、それはそれで面白いんですが(笑。

 とまあなんだかんだ言ってみましたが、パララックスがあろうと、低視野率だろうと、プリントしてマットに入れたらほとんど写り込みなんて削れてしまうし、最悪トリミングしてしまえばファインダー像と同じには出来るので、気にしてもしようがなかったり?要は心に余裕を持てるか、そうでもないか、の違いに過ぎませぬ。たまに変な物が写り込んで来るパララックスさんも、広い心で愛して上げれば良いのかも知れません。

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